2013/02/20

遠き時代の幕間抜けて闇の舞台に蘇る。

2月19日 晴れ & くもり マテーラ

早起きして朝焼けのマテーラを散歩します。
廃墟の町が一斉に朝日に染まるその姿は
なんとも荘厳で、映画の中にいるみたいです。
カヴォエソ地区まで歩きましたが
宿のある地区に比べて、手付かずの
ホンマもんの廃墟サッシ( 洞窟住居 ) が
たくさんありました。
夜来たら絶対に怖い感じのサッシです。
楽しみはあとにとっておこうと
朝食を食べてそのままチェックアウト。


早速、本腰いれて観光です。
サッシ群の中にある洞窟教会をいくつか見学しました。
洞窟をくり抜いて祭壇にしちゃったという
なんともワイルドな教会群です。

何百年も前に古代キリスト教の民が、
争いごとや差別から逃れてこの町に定住し、
慎ましやかに祈っていた痕跡が
わずかに残っていました。
本当はイエスやマリアのフレスコ画が
壁一面に描かれていたのでしょう。
今はかろうじて一部残っているのみです。
その表情さえわからない、
保存状態の悪いフレスコ画もありました。

わたしバリバリの仏教徒ですけど、
感動せずにはいられません。
バチカンのようなゴテゴテゴージャスな飾りからは程遠い、
デッサン狂いまくりのユルい感じの絵ばかりですが
なんとも切ない気分にさせられます。
まさに滅びの美。

なんとアートギャラリーにしてしまった
洞窟教会跡もありました。
現代アートと古代フレスコ画のコラボ。
しかもちょっと禍々しい作品が多かったです。

あとはひたすらサッシの町を歩きました。
アップダウンの激しい石の階段が多いです。
振り返るとすぐ横に廃墟のままのサッシがあるので
不意にドキッとさせられます。
ちょっと中に入ってみると不気味な空間でした。
廃墟好きですが、まわりに誰もいないと
さすがに気持ちがふさぎこんでしまいました。
そんなわたしにはお構いなしに
猫がゴロゴロと日向ぼっこしています。

観光地化されて絵本のようなホワワンな
アルベロベッロと、その真逆を行くマテーラ。
果たして両都市、また来る機会はあるだろうか。


電車に乗ってバーリに戻り、空港へ。
シチリア島はパレルモへ向かいます。

飛行機の中で日記を書こうと思ったら
あっという間に着いてしまいました。
となりの席の3歳くらいの坊やが
すごく可愛くて発狂しそうになったけど
人間ができているので自重。
バンビーノのお母さまもすごく感じの良い方でした。


荷物を受け取り、バスに乗って中央駅へ。
時間も遅かったので慌てて宿へ向かいます。

宿のご主人が待っていてくれました。

ご主人のダリオさんはとてもいい人で
パレルモのオススメをたくさん教えてくれました。
ダリオさんの人柄に心から安心し、
今までの「英語通じない、交通悪い」地方旅行、
その上「初の国内線移動夜上陸」の気疲れから
どっと開放された感じです。

今日も布団で眠れることに感謝。







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